サンプル調製および液体分注

課題

バイオ医薬品や遺伝子治療薬は開発が進むにつれ、一般的に粘度が高くなり、取り扱いが難しくなります。バイオ医薬品開発に通常必要とする高濃度という条件や、タンパク質、ウイルスベクター、ナノ粒子の製剤化に使用される複雑な試薬の存在は、液体移送の不完全と不正確につながります。

ソリューション

Big KahunaJuniorは、バイオ医薬品および遺伝子治療製剤の調製、それらの製剤の試験、およびあらゆる分析結果の統合に対応できる自動化プラットフォームです。一部のバイオ医薬品や遺伝子治療試薬は非常に変動しやすいため、Big KahunaおよびJuniorプラットフォームでは、大きく分けて2種類の自動液体分注方法があります。ほとんどの溶液には従来の空気置換式ピペットチップ(ADT)を、粘着性の高い試薬の移送には強制置換式ピペットチップ(PDT)の使用をお勧めします。

性能

6チップADT(空気置換式ピペットチップ)分注

粘性の低い溶液の場合、Big KahunaJuniorは自動サンプル準備に6チップ液体移送アームを使用することができます。それは容量50~1000µLの標準的なピペットチップです。ピッチは標準プレート用の9mmから、大型バイアルに便利な20mmの間で自動調整が可能です。この機能により、様々な容量のバイアルやプレートに対応することができます。すべてのチップにシリンジポンプを使用しているため、必要であればそれぞれ異なる容量を選択することができます。また、チップのピックアップは個別に制御できるため、お客様のワークフローで6本全てのチップが必要ない場合には必要な本数だけ使用することができます。

ADT
強制置換式ピペットチップ(PDT)分注

自動化されたサンプル調製では、標準的なプラスチック製チップでは不十分な場合があります。そのような場合は、高粘度の溶液に対してより正確で精密なPDTを使用するように切り替えることができます。このツールは、少量(10~1000µL)または大量(100µL~10mL)の分注が可能で、複数のPDTベンダーに対応できます。同システムに天秤がある場合、重量測定で分注量を確認することもできます。

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Junior

Juniorは、何度も繰り返す手作業をすべて自動化することができます。より多くの反応条件や調合条件の検討、サンプルの調製など、さまざまな他の作業も安心して任せてください。

Big Kahuna

Big Kahunaは、バイオ医薬品、遺伝子治療用ベクター、低分子化合物合成、ポリマー合成、触媒探索の全自動化によりハイスループット実験を行うことができます。装置の構成は完全なカスタマイズが可能で、人が手動で行うよりもより多くの仕事をこなしながらコストと時間を節約することができます。

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研究室ごとに困難や課題は異なります。Unchained Labs は、お客様のパートナーとしてより速く、より良い研究を可能にするオーダーメイドの自動化ソリューションを構築します。Unchained Labsのプロフェッショナルチームがご連絡を待っていますので、お気軽にお問い合わせください。