触媒スクリーニング

課題

反応コストの削減、反応の複雑さの単純化、副反応の削減、廃棄物の削減などの目的でより優れた触媒が求められています。反応スケールで再現性のある条件を開発する必要性から、実験条件と最適な触媒をよりよく把握する必要があります。ハイスループット触媒スクリーニングには、試薬の移し替えと、多くの場合加圧下で反応を小規模にセットアップする能力が必要です。自動化システムにおけるこれらの要件を組み合わせることは、これらすべてを効果的に組み合わせるシステムがなければ困難です。従来、効果的な触媒スクリーニングを行う唯一の方法は、より多くの実験を行い、実験台の前で何日も過ごすことでした。

ソリューション

Big KahunaとJuniorは、触媒スクリーニングに必要な多くの重要なステップをまとめる、設定可能な自動化プラットフォームです。これらのタスクをいくつか組み合わせたい場合、Juniorはそれらを引き受ける準備が整ったベンチトップ・ソリューションです。また、これら全ての作業に取り組みたい場合は、Big Kahunaをご利用ください。

性能

粉体分注

粉体分注はJuniorとBig Kahunaの得意分野です。Storage Vial (SV) hopperを使用して、多くの触媒を調整することができます。。このSV Hopperは、標準的な4ｍLバイアルに使い捨て可能なバルブを組み合わせたものです。装置のデッキ上に数十本のSV Hopperを置くことが可能です。更に多くの粉体試薬を使用したい場合は、デッキの外に数100本のSV Hopperを置き、自動でこれをデッキ上に運んで分注することもできます。この小さなHopperは、試薬の分注や触媒のスクリーニングにおいて幅広い柔軟性があり、複数の実験に渡って使用したり、追跡することができます。

加熱機能付き液体分注

Big KahunaとJuniorには、液体を移送するための多くのオプションがありますが、最も便利なのは、加熱機能付きのスプレッド式 6Tipです。分注を行う金属針の温度は120℃まで昇温可能で、針の間隔は9～20mmまで変えることができ、96ウェルプレートや、より大きなバイアルにも自動で間隔の調整を行って溶液を吸ったり分注したりすることができます。一度に6本も分注が必要ない場合には、6本の中の1本のみを使用するSingle Dispenseモードや、4本のみを使用する 4Tipモードに切り替えることもできます。

小スケール加圧反応

デッキスクリーニング圧力反応装置(DSPR)はBig KahunaまたはJuniorの加熱攪拌モジュールと組み合わせて使用できます。一度に96反応まで自動で行うことができます。反応器を閉じた後、最大200psi(13.8bar)まで加圧することができ、触媒スクリーニング反応が一斉に行われます。

圧力反応のスケールアップと把握

より大きな容積範囲、より高い圧力が必要な場合、または異なる条件で圧力反応を行いたい場合、最適化サンプリング反応器(OSR)はBig KahunaまたはJuniorに取り付ける最良の選択です。最大8つの実験を加圧下で、同時に、または順番に実行することができます。各触媒スクリーニング反応を異なる圧力と温度に設定できるので、最適な条件を導き出すことができます。広い温度範囲（-15℃～200℃）に加え、高圧（400psi、27.6bar）での反応も可能で、反応の温度、圧力、ガス組成を乱すことなく、反応中にサンプリングすることもできます。

高温高圧反応

200℃や400psiよりも高温高圧で反応を行う必要がある場合、スクリーニング圧力反応器(SPR)をお勧めします。SPRは独立した高圧反応装置で、Big KahunaやJuniorで行う反応前処理と一緒に使用できます。SPRは400℃、3000psi(207bar)まで昇温・昇圧できるので、お客様のニーズに合わせて高い温度まで反応させることができ、1つの温度と圧力で同時に最大96反応まで行うことができます。