エクソソーム＆細胞外小胞特性評価
課題
エクソソームや細胞外小胞（EV）の定量化と特性解析は容易ではありません。小さなサイズ、低タンパク質含量、リポタンパク質と共精製する特性は、ほとんどの分析プラットフォームにとって扱いにくいものです。また、サンプルは比較的低濃度の小胞体を含むことが一般的なため、分析を始める前に出発物質の精製と濃縮が不可欠です。
ナノ粒子追跡分析（NTA）や可変抵抗パルスセンシング（TRPS）のような技術は、複雑なサンプルではうまくいきません。これらの非特異的なアプローチは、存在するすべての非小胞粒子を拾い上げ、結果の特異性と感度に影響を与えます。蛍光NTA（fNTA）やナノフローサイトメトリーを含む抗体ベースの技術は、より特異的なエクソソームの特性解析を可能にしますが、限界があります。つまり、fNTAはNTAよりマーカーベースの特異性を増やしますが、光退色に対応できず、サブポピュレーション解析をするのが困難です。ナノフローサイトメトリー手法については、他の技術と同様、サンプルの精製と濃縮を必要とし、60nm以下のエクソソームのサイズを確実に決定することは困難です。
ソリューション
Leprechaunは、蛍光イメージングと単一粒子干渉法を組み合わせることで、精製の必要なく、あらゆる種類のサンプルからエクソソームの完全な特性評価を提供します。LeprechaunのLuni（消耗品）で、気になるEVのみを測定できます。Luniは抗体マイクロアレイにより溶液からエクソソームを特異的に捕捉し、テトラスパニン抗体より早く適切なものを見ていると確認できます。これらの抗体タグでは、汚染粒子やリポタンパク質の混入で結果を歪められることがありません。エクソソームの濃度、サイズ、表現型を1サンプルあたり25 µL未満から単一小胞感度で特定できます。
実証データ
エクソソームの幅広い濃度に対応
Leprechaunはエクソソームの濃度を5x105粒子/mLまで測定できるので、最も複雑なサンプルでも希少なEVを見逃す心配がありません。Leprechaunは、3つの蛍光チャンネルからのデータを組み合わせて、各エクソソームに存在するタンパク質の全体像を構築します。独自の蛍光抗体を加えれば、カスタムマーカーでEVの濃度を知ることもできます。
適切な内容物を持つエクソソームの数を調べたければ、ターゲットを固定し、透過させ、プローブによって探すことができます。Leprechaunは、何個のエクソソームが適切な内容物を持ち、どの表面マーカーと共局在しているかを教えてくれます。
最小のEVでもサイズ分布の測定可能
単一粒子干渉法（SP-IRIS）を使用するLeprechaunは、35nmまでの小さなエクソソームの高分解能サイズ分布を測定することができ、他のプラットフォームでは触れることのできない微小EVの世界を分析することができます。Leprechaunでエクソソームごとのデータが得られる今は、バルク粒子分析に基づくサイジングに満足できないことでしょう。各EVを個別に測定することで、蛍光抗体染色からの表現型情報とサイズデータを同時に考慮に入れ、ターゲットのEVサブポピュレーションのサイズを把握することができます。
EVを自在に特定
とても希少なエクソソーム情報をお探しですか。Flex Luniを使えば、ご自分のラボで簡単にカスタムアッセイを行うことができます。Leprechaunは、標準的なテトラスパニン抗体の代わりに、マーカーを選び、希少なEVでエクソソームを特定する手法をご提供します。
Leprechaun
Leprechaunは、サンプルの純度を気にすることなく、レンチウイルスやエクソソーム濃度や構造を調べることができるシステムです。クルードサンプルでも精製サンプルでも、レンチウイルス粒子のサイズ、構造、RNAが適切かどうかをチェックします。細胞培養から生体サンプルまで、エクソソームの濃度と表現型を明らかにします。ほかの粒子によるノイズに邪魔されなく、Leprechaunを利用して、ウイルスやエクソソームの濃度を分析しましょう。
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Leprechaunでエクソソームの濃度、サイズ、表現型を簡単に分析する方法をもっと知りたいですか。