マイクロ流路による混合
自動化と拡張性により再現性のあるLNPを作製
すべてを一つに
脂質ナノ粒子（LNP）は、核酸のキャリアとしての信頼性、実証された有効性、優れた安全性プロファイルにより、ドラッグデリバリーの分野においてイノベーションを起こしています。LNPはペイロードの周囲に層を形成することで、ペイロードを分解から守ると同時に細胞への取込みや放出を助けます。
製剤では、脂質成分を選択してエタノールに溶解し、核酸ペイロードを水性バッファー中で調製します。それに続いて、それらを全て混合する方法が必要になります。LNPの性能は、サイズ、形状および構造によって決まりますが、これらはすべて混合プロセスの影響を受けます。バランスを正しくとることが、ペイロードの安定性、免疫応答の調節、および細胞内放出のための効率的なエンドサイトーシスにとって不可欠です。
Unchained Labsのマイクロ流路混合チップ、Sunnyは、精密に設計されたチャンネルを用いて完全で迅速な混合を促進し、優れたプロセスコントロールにより他の手法と比べて大幅な利点をもたらすことで、毎回一貫した再現性のある粒子の製造を確保します。
準備
次のステップに適した容器（製剤条件のスクリーニングの場合は96ウェルプレートフォーマット、プロセススクリーニングの場合はシリンジ、大量生産の場合はバルクボトルなど）に製剤成分を入れます。
混合
優れた再現性
製剤条件とプロセスを最適化した後、マイクロ流路混合ツールにより、500 µL未満から連続製造まで、再現性のある結果を確実に得ることができます。
Sunscreen
LNPの完璧な製剤条件が見つかるまでには、永遠の時間がかかるように感じられることがあります。最良の脂質混合物、脂質とペイロードの適切な比率、そしてそれを全部混合するための最適な流量を見つけ出さなければなりません。通常の手法では実験は通常一度に一回しか行えません。
Sunscreenは、96種類の少量LNPを6時間未満で作製できますので、この状況が一変させます。つまりは、これまで可能であると考えられていたよりも多くの製剤の条件検討を1日で探索することが可能となります。
Sunshine
最適な製剤条件を見つけることに成功したらSunshineを利用してLNPのサイズを調整し、完璧なプロセスをデザインしてスケールアップしましょう。理想的な流量を見つけ、異なる混合オプションを模索していきます。つづいて、これらを安定に保つことができる適切な希釈倍率に調整していきます。すべてが整えばSunshineは連続モードに移行し、1日に数十リットルを作製できるようになります。つまり、1つのプラットフォームでプロセス開発とスケールアップを実現します。
Sunbather
LNPのGMPへの移行は、費用のかかる煩雑なプロセスです。通常、これには装置の切り替え、異なる流路や混合装置の使用などが必要で、これまで苦労してやってきたことを基本的にすべて開発・検証し直さなければなりません。Sunbatherでは、記録機能、交換可能な流路、容易に移行可能な設計により、GMPへの移行を気軽に行えます。Sunbatherは、同じSunシリーズのSunscreenおよびSunshineと同じ混合プロセスとプロトコルを使用していますので、調整した製剤条件を容易にGMPに移行することができます。
もっと詳しく知りたいですか？
LNPの研究者の皆様に、一貫して移行可能なマイクロ流路混合テクノロジーを用いて、SunscreenによるLNP製剤条件の一貫した自動スクリーニング、Sunshineによる開発とスケールアップ、SunbatherによるGMPに対応した製造を実施していただけるようになりました。ご質問や詳細情報はこちらまでお問い合わせください。