紫外線/可視分光法

タンパク質とDNA定量測定のための紫外線/可視分光法

微量サンプル対応の高精度UV/Vis分光計

タンパク質、DNA、RNAは溶液中で紫外線域の光を吸収するため、紫外線/可視(UV/Vis)分光法を応用して濃度を定量することができます(図1)。紫外線/可視分光法と呼ばれる定量は、紫外線/可視光を用い、ベールの法則(ランベルト・ベールの法則とも呼ばれる)に基づいた測定法です。

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Figure 1. Protein dilution spectra and DNA dilution spectra.

紫外線/可視分光法について

タンパク質、DNA、RNAサンプルが吸収する光の量は、濃度に正比例します。タンパク質は280nmで最も多く光を吸収し、DNAとRNAは260nmでピークに達します。ベールの法則では、280nmまたは260nmでの吸光度(A280またはA260と呼ばれる)、既知の光路長、およびサンプルの吸光係数または濃度係数からサンプル濃度を測定します。紫外線可視分光光度計は、試薬を追加することなくこれらの測定と計算を自動的に行います。

LunaticおよびStunnerの搭載する分光光度計は、230-750nmおよび0.03-275ODの高速UV/Visスペクトル分析を、固定光路長のマイクロキュベットを使用し、、わずか2μLのサンプルのみで実行できます(図2)。マイクロキュベットは独自のマイクロ流体回路の一部であり、クロスコンタミネーションや蒸発を防ぎながら、高精度の吸光度スペクトルを取得することができます。光路長が固定されているため、LunaticとStunnerの正確度は2%以内、精度は1%以内を実現できます。紫外線/可視分光法とLunaticの革新的技術に関する詳細は、こちらの技術資料をご覧ください。

LunaticとStunnerのプレートには、各マイクロ流体回路に2つ(0.1mmと0.7mm)の固定光路長があります。0.1mmのマイクロキュベットは高い最大吸光度を検出できることに対し、0.7mmのマイクロキュベットは低い吸光度をより正確に検出することができます。この2つの異なるサイズのマイクロキュベットが、広いダイナミックレンジを可能にします。LunaticまたはStunnerは、96個のマイクロ流体回路をプレート上でわずか10分で読み取ることができます。

正確性に課題を感じていますか?LunaticおよびStunnerの品質は、米国国立標準技術研究所(NIST)の標準物質(RM)によって証明されています。NISTでは紫外線/可視分光光度計をテストするための3つの標準物質があります。つまり、モノクローナル抗体(NISTmAb)、トリプトファン、ウラシルの指定されたバッファーでの認定濃度で試験結果を比較しました。LunaticとStunnerは、これらのサンプルを2%という認証値以内で測定でき(図3)、USPとPh.Eur.のガイドラインを容易に満たしています。

紫外線/可視(UV/Vis)分光法は、タンパク質、DNA、RNAを直接定量する最も早期に確立された手法の一つです。弊社は、革新的な光学系、よく管理された消耗品、そして研ぎ澄まされた分析技術により、UV/Vis定量を次のレベルに押し上げます。

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Figure 2. High Lunatic plate circuit.

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Figure 3. Lunatic and Stunner accuracy of NIST RMs.

Unchained Labs の紫外線/可視分光装置の機能
  • 正確性と精度の高い230-750nmのフルスペクトルUV/Vis吸光度測定
  • 微量(2µL)サンプルからの測定結果
  • 超高速ラン
  • 0.03~275ODの広いダイナミックレンジ
  • 幅広い濃度レンジ:0.02~200mg/mL(IgGの場合)、1.5~13750ng/µL(核酸の場合)
  • サンプルを蒸発やクロスコンタミネーションから保護するマイクロ流体回路
  • 最高の感度と再現性を実現する固定光路長マイクロキュベット
  • 精製または非精製サンプルの定量用に特化したアプリケーション
  • メンテナンスが少なく、クリーンアップ不要

以下に、タンパク質とDNAの定量問題を解決するために設計された、紫外線/可視分光装置の2つの製品ラインアップをご覧ください。

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Lunatic

Lunatic は、タンパク質、DNA、RNA のバッチ定量を簡単に行うことができます。1サンプルあたり2μLで最大96サンプルを10分で測定できます。サンプルが高濃度でも、希釈せずに直接実行できます。2%以内の正確性と1%以内の精度でUSPおよびPh.Eur.ガイドラインに完全に準拠しています。SBSプレートベースのフォーマットなので、ラボのオートメーションやリキッドハンドラーとの統合も簡単です。Lunaticを利用して、コストパフォーマンスよく、常に正確にUV/Vis定量測定できます。サンプルをアプライ、装置にロードし、読み取るだけです。

Stunner

Stunnerは、Lunaticのハイスループットで正確かつ精度の高いUV/Visに動的光散乱法(DLS)を加えて、ユニークな組み合わせを実現しています。これらの技術を組み合わせることで、濃度、流体力学的サイズ、多分散性、凝集体の検出を一度に行うことができます。これにより、思うがままにサンプルの定量と品質データを分析できます。

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