アデノウイルス力価&Empty/Full比率
課題
アデノウイルス(AdV)ベクターは非常に汎用性が高く、多くの遺伝子治療や開発中のワクチンに使用されています。アデノウイルスを作製する場合やアデノウイルスをとり扱う場合は、キャプシドの力価、Empty/Full比率、凝集の有無を知ることはとても重要です。超遠心分離やクロマトグラフィーの後、AdVサンプルやフラクションの力価、Empty/Full比率、純度は、次のステップ迅速に決定するための助けとなります。
波長260 nmでのUV/Vis吸光度(A260)測定は、AdVの力価を素早くチェックするための最速の分析法と思われがちですが、AdVを変性させる必要があるため、アッセイにかかる時間は30分にもなります。その上、A260の結果は、タンパク質やDNAのコンタミネーション、その他吸収される物質によって真の値でない可能性もあります。他の手法も存在しますが、いずれも時間や手間がかかったり、サンプルを大量に必要とするため、サンプルを素早く簡単にチェックすることができません。
![DLS & SLS Graph with labels_small DLS & SLS Graph with labels_small](https://unchainedlabs.com/jp/wp-content/uploads/2023/02/DLS-SLS-Graph-with-labels_small.png)
![UV_Vis Graph 2_small UV_Vis Graph 2_small](https://unchainedlabs.com/jp/wp-content/uploads/2023/02/UV_Vis-Graph-2_small.png)
UV/VisとDLSおよびSLSの結果を組み合わせることで、Stunnerは、コンタミネーションに強い全キャプシド力価およびフルキャプシド力価を、わずか2 µLのサンプルから迅速かつ簡単に得ることができます。
![Adeno-graphs_medium Adeno-graphs_medium](https://unchainedlabs.com/jp/wp-content/uploads/2023/02/Adeno-graphs_medium.png)
![Stunner Front cc_crop_downsize Stunner Front cc_crop_downsize](https://unchainedlabs.com/jp/wp-content/uploads/2022/01/Stunner-Front-cc_crop_downsize.png)
Stunner
Stunnerは、UV/Vis濃度、動的光散乱(DLS)、静的光散乱(SLS)データを同じ2 μLサンプルから取得できる唯一のシステムです。AAVおよびアデノウイルスベクター(AdV)を掘り下げて、総キャプシド力価およびEmpty/Full比率を取得したり、あらゆるナノ粒子のペイロード濃度およびサイズデータを一度に収集することができます。濃度、流体力学的サイズ、多分散性、凝集体の検出ができるので、サンプルの品質を正確に把握できます。
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Stunnerがどのように色素フリー、スタンダードフリー、手間いらずでAAV力価およびEmpty/Full比率を提供するか、さらに詳しく知りたいですか?